《MUMEI》 「──出来たっ──」 布袋に入れて、リボン結んだだけだけど──ちょっとはサマになった感じ。 後は当日、ちゃんと渡せるかどうかだ。 みんなに見つからないように。 「ふー‥」 「そう緊張しなさんなって」 「うん‥分かってる‥んだけど‥」 「今日は行かないの?」 「ぇ、どこに?」 「彼氏ん家」 「きょっ、今日は、うん‥」 来てくれとは言われてないし、それに‥あんまり毎日行くと‥バレそうで恐いんだよね‥。 「あのさ、あたしちょっと出かけるかもだけどいい?」 「うん。いいよ」 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |