《MUMEI》

「はー‥」





2切れでお腹いっぱいになった。





天城君は、2ホール目を食べ始めてる。





「あの──毎年2つ作ってるんですか‥?」

「はい、お坊ちゃまのご所望ですので」

「そ‥そうなんですか‥」





このもう1つは、天城君独りで平らげるみたいだ。





私も、先輩も、もう入らない。





ずっと気になってるんだけど──天城君の胃袋ってどうなってるんだろ‥。





「須貝さぁ?」

「ぇ、ハイ‥」

「コイツに何やったんだ? プレゼント」

「ぁ‥‥‥えっと‥」

「──これや☆」

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