《MUMEI》

「おー、やっぱ彼女が選んだのは違ぇなぁ」

「せやろっ?」





得意げな天城君。





ほんとに、私がプレゼントしたストラップ──気に入ってくれたみたい。





「──ツバメちゃん」

「?」

「後で☆」

「ぁ、うん‥」





部屋に来てくれ、って事らしい。





そういえば‥最近行ってなかった‥。





今日は誕生日なんだし──楽しんでもらわなきゃね。





「──じゃ、そろそろオレ帰るかな──」

「ぇ、先輩‥?」





もう帰っちゃうんですか‥?

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