《MUMEI》

ティイオラは鼻をつまんだまま、床に座り雹里を待っていた。


長い水色の髪には血が所々ついていた。


あぁ陛下
早くお戻りに
ならないだろうか
きっと水を運んで
来てくれるのだろう…


持ってくる途中
何かに躓き
転んでビチョビチョに
濡れて
くれないだろうか…


そしたら
私がお風呂に…


ティイオラはまたしても鼻血を噴き出した。


「ティイオラ大丈夫?」


ティイオラは鼻血をポタポタ垂らしながら顔を上げた。

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