《MUMEI》

「あ…陛下…」


「また鼻血出ちゃったんだね」


雹里は桶とカゴを床に置くと、カゴの中からタオルを出し水に濡らしてからティイオラの首に巻き付けた。


「気持ちいい?」


「はい、とっても」


雹里はもう一つタオルを出し水に濡らすと、ティイオラの顔や洋服、髪を優しく拭いていった。


「すみません陛下」


「どうして謝るの?」


雹里はきょとんとした顔でティイオラを見た。

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