《MUMEI》 ティイオラは膝をつけている雹里に手を伸ばすとそのまま自分の方へと抱き寄せた。 小さな雹里はすっぽり入ってしまった。 「ティイオラ?」 雹里は特に驚きもせず、どうしたの?という感じに呼んだ。 「あなた様は優しすぎます。王には相応しくないのかもしれませんね」 ぎゅっと強く抱きしめると、ティイオラは手を放した。 雹里はティイオラの胸に手を置き、顔を上げてティイオラの顔を見ると優しく微笑んでいた。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |