《MUMEI》

──かなり踊ってたと思う。





もうすぐ真夜中だし。





でも何だか──疲れたって気は全然しない。





ていうかどうしよう、今から帰るって訳にも‥。





「泊まって行かへん?」

「ぇ、泊まっ‥」





ここで‥!?





「丁度隣り空いとるし☆」

「‥えっと‥‥‥」





‥添い寝‥?





「ええやろ? なっ?」





そこで断れる勇気は‥‥‥なかった。





どっちみち、帰れないし。

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