《MUMEI》 ひと晩泊めてもらった上に、朝ゴハンまでご馳走になった。 「またいつでも来てなっ?」 玄関まで、天城君が見送ってくれた。 「ぁ、なぁ──ツバメちゃんはどやった?」 「ん──」 「楽しかった?」 「うん♪」 ──楽しかった。 すっごく楽しかった。 「──ツバメちゃん」 「?」 「また遊びに行ってもええ?」 「ぇ、寮の部屋に‥?」 「たまにやから☆」 「うん、たまになら‥」 「よっしゃ☆」 その笑顔見たら、何か──みんなにバレるとかそういうのはどうでもいいみたいな気がした。 前へ |次へ |
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