《MUMEI》
告白
「天宮さん。好きです。付き合ってください!」
「・・・ごめんなさい。私、今は勉強に打ち込みたいの。ほら、来年にはもう受験でしょう?だから・・・」
「・・・そうですよねもうすぐ受験なんですよね。恋愛してる暇なんてありませんよね。」
「ごめんなさい。あなたのことはいい人だと思ってるからこれからも仲良くしてくださいね?」
「も、もちろんです!」

ふぅ。疲れた。いいこするのも楽じゃないわ。
でも、これが自然とこういう風に言葉が出てくるから不思議なのよね。

「おい!美咲!」
「明、どうしたの?木の上から出てくるなんて。本当に野生児ね。」
「木の上で寝てたんだよ。
それよりも、また男振ったのか?」
「だってめんどくさいし。それに・・」
「『それに、本当の自分のことなんか知らないし』だろ?」
「えぇ。そうよ。
私は本当の私を見抜けた人だけと付き合うわ。」
「じゃぁ俺は?俺も見抜いたよ?」
「あんたは論外。」
「なんでだよ〜」
「小さいころは本性最初からあんたには出してたから見抜いたとはいわないでしょッ。」

私は詐欺師♪小さな詐欺師♪

一人だけ気付いてた
あなたはだぁれ?
あなたはどこまでわかっているの?
あなたは本当に、永遠に私を必要としてくれるの?

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫