《MUMEI》

ボクと違うて、簡単に飛んでってまいそうやった。





せやから、捕まえて‥絶対離したらあかん。





そう思てた。





そやないと、不安やったから。





逃げてまうかも、て。





それだけは絶対嫌やった。





「──カグラ君‥?」

「ぁ──ゴメンゴメン☆」





もう心配なんしてへんけどな?





ツバメちゃん、ボクの彼女やし。





逃げたりせぇへんはずやもん。





──せやろ?

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