《MUMEI》

もうちょいボクが男っぽかったらなぁ‥。





「──天城く〜ん」

「おーい?」

「大丈夫〜?」

「ぇ‥‥‥うんっ☆」





あかんあかん──暗なってもうてどないすんねん。





「ふー‥」





別にええやん、気にせんかて。





ボクはボクでええんやて、やっとそない思えるようになってきたんやもん。





たぶんツバメちゃんに訊いたら、そのままでええて言うてくれるはずやもん。





せやから、気にせんとこ。

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