《MUMEI》
愛は会社を救う(103)
ミモザのせいか、知子は頬を紅潮させていた。
艶かしい目つきでずっと私の顔を見ながら、さらに知子はこう続けた。
「昂ぶらせては焦らす、昂ぶらせては焦らす…。あんなこと何度も繰り返されたら、誰だって調教されちゃうわ。私がそうだったみたいに…」
知子はうっとりとした目をして、私の顔を見つめていた。あの晩のことを思い出しているようだった。
それにしても、それを由香里と仁美とに置き換えた図が、私にはどうしても思い描けずにいた。
いったい、由香里の前で、仁美がどうなったというのだろう。
だが、続いて知子の口から語られたのは、それ以上に衝撃的な事実だった。

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