《MUMEI》

南側のフェンスの側に座った。





「空綺麗やね☆」

「ほんとだ──」





今日の空、すっごく晴れてる。





「あの空飛んだら楽しいやろなぁ」

「──うん」

「そやっ、昨日な? また夢見たんよ」

「どんな?」

「空飛んだ夢☆」

「飛んだのっ?」

「うんっ、燕ちゃんとな☆」

「私、と‥?」





──それって──。





「むっちゃ高いとこ飛んだんやで? 下にある建てもんがみーんなミニチュアみたいになってな──」





楽しそうに話す神楽君。





ほんとに楽しい夢だったんだろな──。

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