《MUMEI》 . 二色眼の少年は 返答を求めるようにリツを見あげた その返答を求められている方は 肩を竦めた。 「それが、どうかしたか?」 「わからないか?」 二色眼の少年の指が再び石盤の写真を指す。 そのとき腕で光るライトが一瞬顔を照らし、 紫水晶の片目がキラリと光った。 「この文脈から言うとこの人物は称えられるべき功績を上げたのに、そんな文は一つも無い。それに何より…」 指が刻まれた文字の最後を指す。 リツも今度は興味を示し、 それを覗き込んだ。 「ああ…!確かに」 . 前へ |次へ |
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