《MUMEI》

「気付いてた、の‥?」

「当たり前やん。燕ちゃんキラキラしとったもん☆」

「キラキラ‥?」

「うんっ、キラキラしとったよ?」





神楽君には、私がキラキラして見えた‥らしい。





私、全然そんな感じじゃなかったと思うんだけど‥。





「今もキラキラしとるよ☆」





そう言った神楽君の方が、絶対──何倍もキラキラしてる。





──ほんとだよ?





「運命やったんかも知れんな☆」

「──?」

「ボクらが会うたの、運命やったんかも☆」

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