《MUMEI》 神楽君が言うと、ほんとにそんな気がしてくる。 「ボクな? ほんまは地元の学園行く予定やったんや」 「ぇ、そうだったの‥?」 「うん。せやけどな? 別のとこで暮らしてみたいなぁて。丁度こっちに別荘あったし──」 「先輩から学園の事聞いてたりとか?」 「うん、せやけど──燕ちゃんが通うとるんは知らんかったなぁ」 「じゃあ、ほんとに──」 運命だったのかも。 私がここ選んだのは──悠乃と同じとこに入りたかった、ってだけだったんだ。 だから、こうなるなんて全然思ってなかった。 前へ |次へ |
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