《MUMEI》

神楽君、いい子だし──。





きっと、認めてくれるはず。





「未来見えてきちゃったね〜バラ色の♪」

「バラ色‥?」

「やっぱ凄いね〜、天城家のお坊ちゃまなだけあるわ──」





マジマジと指輪見つめて、悠乃が感心してる。





「式にはあたしも招待してよね?」

「うんっ、も‥勿論♪」





まだ、夢の中にでもいるみたいな感じだ。





『心の準備しといてな☆』





まさかそれが、プロポーズ予告だったなんて全然思わなかった。





私鈍いのかなぁ‥?

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