《MUMEI》
峰SIDE
ーー先輩、九条先輩
無事でいてーー

今まで生きて来た中
で、一番速く走れた
と思う!

地面に転がってる先
輩に恐々と近寄ると
ムクッと顔を上げて
ヘラリと笑う。


『ば、馬っ鹿じゃな
い!!』

余りの緊張感のない
笑顔に怒りさえ覚え
た、一歩間違えたら
怪我してたんだよ?

『ーーっ、もうー』

…でも良かった、無
事で…。安心してた
私の耳に未知言語が
囁かれた。


ーーの名前が呼びた
くて??

ーーの笑顔が見たく
て??


『え?』


この馬鹿のーーを見
てくれないかな??


ーー誰の?誰が?

…なんてご都合主義
な空耳だろう…

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