《MUMEI》

「──ん‥」





知らない内に寝たみたいだった。





「おはよっ、燕☆」

「わああ!?」





何でいるのっ!?





何で神楽君がここにいるの!?





「一緒に行こ思て☆」

「ど、どうやって中‥入って‥」

「ほらほらっ、はよ支度してっ、支度☆」

「ハイ‥」





って‥降りてくれないと動けないんですが‥?





「あの──‥」

「せやったね、ゴメンゴメン☆」





ピョンッ、とベッドから飛び降りる。





「ほな、玄関で待ってるから☆」

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