《MUMEI》

「──うん。忘れるはずないよ」





この虹は、私が初めて見た虹。





私が、初めて君と出会った日の虹。





──忘れるはずない。





「これな、一番いい写真なんだぜ?」

「そうなの‥?」

「おう、今までも色んな虹撮ってきたけどな──この虹が一番綺麗なんだよな」

「──そうなんだ──」





こーちゃんは、虹を撮るのが好き。





変わってるなぁって、最初は思ったけど──夢中になってる君を見ていたら、それがだんだん当たり前に思えてきた。





私も、虹は好きだし──こーちゃんが撮った写真を見るの、楽しいから。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫