《MUMEI》 *2* ヤ サ シ イ ヒ ト「あっ、蜜花おはよっ♪」 「うん、おはよー」 今挨拶したのは──須崎有里。 私の幼馴染みで、親友。 有里とは、小学生の頃からずっと、同じ学校で同じクラス。 私の事を、分かってくれる存在。 私がこーちゃんに育てられた事を、全然気にしないで一緒に遊んでくれたのが──有里だった。 有里は、私が困っていると絶対助けてくれる。 だから──私は安心して、学校にいられる。 「そだっ、あのね蜜花、昨日これ買ったんだっ。コウさんの♪ 」 素早く鞄から取り出して──有里が、写真集を広げる。 「ほんと凄いよね〜」 「?」 「めちゃめちゃ綺麗じゃん? コウさんが撮る写真って。──どうしたらこんなのが撮れるのかなぁ」 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |