《MUMEI》 ──休み時間、私は図書室に向かっていた。 ──そうしたら。 「ねぇ聞いたぁ? 1年の鈴原──義理の兄がいるらしいんだけど──」 「──鈴原って‥あの鈴原でしょ‥?」 「うん、そーみたいだよ?」 「──あの──」 「ゎ‥ヤバいあっち行こっ」 話していた2人は、私から逃げるみたいに廊下を走って行った。 「──────‥」 鈴原=dこの名字を聞く度に、みんな嫌そうな反応をする。 ──その理由。 それは‥こーちゃんの過去にある。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |