《MUMEI》 「何か今日やけに暑くね?」 こーちゃんが、ふと呟いた。 「大変だよな──学校はクーラーねーし‥」 「こーちゃん暑いの苦手だもんね」 「そーなんだよなぁ」 苦笑して、アイスを頬張る。 「──で──」 「ぇ」 「何あったんだ?」 「‥‥‥何も──」 何もない。 「何かあんならさ、話せよ。俺兄貴だろ?」 「ほんとに何もっ‥ぁ‥そだっ──今度有里がグッピー見たいって──」 「無理すんなって」 「ぇ」 「分かんだよな──無理して笑ってるとかそーゆーの」 「‥こー‥ちゃん‥?」 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |