《MUMEI》
『世界が違う』ひと
.




翌日−−−。





俺は昼休み、牛乳パックを片手に、廊下の窓から外の景色を眺めていた。

何人かの女子生徒たちが、華やかな笑い声をあげて離れの学食へ向かっている姿が見える。





…………あ゙〜〜〜〜。



ダルッ!!


午後の授業、面倒くせーな。


サボろっかなー………。





ぼんやり考えていると、


「シンヤ!」


後ろから声をかけられた。俺はストローをくわえながら振り返る。


そこにいたのは、クラスメートの大介だった。


大介は、ニヤニヤしながら俺と同じように窓の外を見て言ってくる。


「なんだよ、カワイイ子でもいたか??」


俺は肩を竦めて、「一年のガキだった」と答える。俺の返事に大介は「初々しくて、いーじゃん」と呟いた。


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