《MUMEI》

‥誰だろう‥。





「ちょっと見て来るな?」

「ぁ‥こーちゃん‥」





何だか、不安になる。





‥誰が来たんだろう‥。





「──おっ、香坂さんじゃないっすか♪」





そう言ったこーちゃんの声が聞こえて来て、私は安心した。





「香坂さんだったんだ──」

「おーい、みか〜ん」

「ぁっ、今行く‥!」





私は急いで、玄関に向かった。





「ぉ‥おはようございます──香坂さん」

「おはよう。ごめんなさいね、2人共──こんな朝早くにお邪魔しちゃって」

「気にする事ないっすよ、俺は香坂さんいなきゃ仕事出来ないんすから。今──茶ぁ入れますねっ」

「ええ、ありがとう」

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