《MUMEI》 「…本人確認を行う。GS‐IDと名前を」 警備ロボットに見つかった。 すぐに教員が走って来てくるのはわかっていた二人は 顔を見合わせて 大人しく捕まることにした。 そして予想通り 魔力の力を借り、物凄い速さで駆けて来た警備担当教員に 指導室へ連れて行かれ… 今に至る。 警備担当が腕時計状の機械を操作する。 そこから3Dパネルが飛び出し、データが表示された。 そして 「お前からだ」 色素の薄い髪と 二色…深い黒と紫水晶の眼を持つ少年に顎をしゃくった。 「ID、D‐13992038H。ジン・W・Ruhielear《ルヒエラ》」 二色眼の少年――ジンは無表情に答えた。 警備担当はパネルをジンの眼に近付けた。 瞳の虹彩等とのデータと照合し、一致したのを確認すると 「ID、D‐29912038H。翡翠 龍翼《ヒスイ リツ》」 リツにも同じ確認をした。 そして確認が終わるとパネルを収納し、言った。 「普通ならお前たちは、この次点で無期限休学の処分だ。」 …見つかるはずでは無かった 「だが…お前たちの処分はフルア様が直々に言い渡す、との連絡があった。」 「直々に…?」 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |