《MUMEI》

『…見た。』

少し顔を赤らめて
頷く紅葉先生。


…ヤッベ〜可愛い。


ーテルヤマ モミジ先生ー


俺より七つ年上の
可愛いヒト…。


彼女こそ…俺の…
想い人なのだ。


俺と彼女の出逢いは
遡る事…七年前…


俺が10歳で彼女が17
歳の時だった…。


遊びに夢中で帰宅時
間が遅れた俺は、家
迄の最短ルートとし
て小さな公園を突っ
切ろうとしていた。


夕暮れの公園は静か
でうら寂しく感じた

…キィキィ…
微かに聞こえた音に
ビビりながら目を向
ければ、ブランコに
誰か座っている。

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