《MUMEI》

バスルームで散々グ
ルグルワタワタしな
がら結局なーんにも
結論なんて出なくて
疲れはててヨロヨロ
とリビングへ戻った


『如月〜お風呂空い
たよー』


『……zzz……』

ってか…寝てるし!


ソファーに凭れて気
持ち良さそうに寝息
を立ててる如月…


柔らかな髪が美形な
顔に掛かって呼吸す
る度に微かにフワリ
と揺れる。


…トクン…


そっとソファーの前
に回り込み、その柔
らかな髪に手を伸ば
し…顔に掛かる髪を
取り払った。


…トクントクン…


うわっ美形は寝顔も
美形なんだな…睫毛
が長いし…髪、柔ら
かいし…暫くボーッ
と眺めていたら…


『…んっ…』

如月の長い睫毛が
揺れた。


ビクッ!
うわーーっ!!
自分の行動に驚きな
がら、僕は慌ててリ
ビングから逃げ去っ



…その頃…

リビングでは残され
た如月が、むくりと
起き上がっていた…


『…ハァァッ〜バカ
海里っ!ノンケのク
セに…んな瞳で見ん
なよ…な…』

頭を掻きながら溜め
息混じりに呟いた。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫