《MUMEI》

──やっと落ち着いて‥私は顔を上げた。





──眩しい。





まるで、太陽が目の前にあるみたいに。





「───────」





──いつからだろう。





こんな風に──こーちゃんを見る度にドキドキするようになったのは‥。





「──みかん」

「‥?」

「見れるよな」

「天の河?」

「ぁぁ‥。大丈夫だよな」

「大丈夫だよ」





そう言ったら、こーちゃんは安心したみたいに笑った。






「もーすぐ、だな──」

「うん」





7月7日は、もうすぐやって来る──。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫