《MUMEI》 暫く、2人で色々話していた。 そうしている内に、いつの間にか時間が経っていたらしい。 「ねぇ──ひなた」 「?」 「雷止んだ」 「ぇ」 ぁ‥本当だ。 それに──雨の音も聞こえなくなっている。 「止んだか‥? 雨──」 被っていたタオルケットを、どける。 「──あっ♪」 俺より先に、那加が気付いた。 「止んだっ、止んでるよ日向♪」 ベッドの上で、飛び跳ねる。 凄いテンションだ‥。 「何よ、日向嬉しくないの?」 前へ |次へ |
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