《MUMEI》

「ぁ‥ぃゃ、嬉しい──」

「ほんとに‥?」

「ぁぁ‥ほんとに‥」





でも本当は、那加が笑ってくれた事が一番嬉しい。





「てるてる坊主、効いたみたいね──」

「──そうだな」





良かった。





──雨が止んで。





「はー‥ちょっと残念かも」

「ぇ、何でだ‥?」

「楽しい罰ゲーム考えてあったんだけどなぁ〜」

「た‥楽しい‥?」





楽しいのはたぶん姫サマだけかと‥。





「まっ、いつでもやる機会ありそうだからいいか♪」

「‥‥‥‥‥‥‥」





何だか那加が小悪魔なんデスが‥。

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