《MUMEI》 「‥ぇ──」 「前にも言ったけどさ? お前の事撮るのも結構楽しーしなっ」 こーちゃんが、笑って言う。 「そーいや、かなり撮り溜めてあんだよな、お前の写真──」 「!?」 今度は、私が目を円くした。 「ほら、これとか──これとか──」 「ぇ‥いつ撮ったの‥?」 「寝てる隙に♪」 「ぇ‥‥‥‥‥‥」 小さい頃の写真の中には、私の寝顔が写っていた。 ──寝顔を撮られていたなんて、全然気付かなかった。 「なっ、すげーだろっ?」 得意げなこーちゃんに、私は苦笑した。 前へ |次へ |
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