《MUMEI》

──星空の中に、白い筋。





まるで、ミルクを流したみたいな。





「──っしゃあ! ついに来たかぁ♪」





こっちまで乗せられてしまいそうな位、すっごく嬉しそうに燥いでいるコウがいる。





私は、邪魔にならないように──その人から少し離れた。





何度も何度も、シャッターを切る音がする。





その音を聞きながら、私は天の河を眺めていた。





「───────」





──綺麗。





すっごく綺麗──。





また見れたんだと思うと、嬉しくなる。





そして私は、願い事をする為に‥ゆっくりと目をつむった。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫