《MUMEI》 ──カシャッ。 聞き慣れた音がして、次の瞬間には、こーちゃんが私の目の前に立っていた。 「あんがとなっ」 「──ぇ、今ので良かった‥?」 「おうっ。自然体って感じで──‥ほらっ。星空に映えてさ──いい感じだろ?」 「───────」 「どーした?」 「──ありがとね」 ──何だか、嬉しくて。 言いたくなった。 「──ありがと。‥?」 「いっただきー♪」 ニッコリ笑うこーちゃんの手には、やっぱりカメラが。 「──ほらっ」 「ぇ」 私は、こーちゃんに肩を抱かれていた。 前へ |次へ |
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