《MUMEI》

なんて呑気に眺めて
いたら…紅葉先生が
不敵な笑みを浮かべ
た。


『桐野?来春まで待
ってやってもいいよ



『え?マジ?やった
ぁー!』


『ただし…条件が1
つだけある。』


『条件って、何?』


先生はニヤリと笑っ
て俺の顎に手を掛け
唇を重ねて来た。


ーーんんっあ、ふっ
んっっあ、はぁっー


頭の芯が蕩けるよう
なディープキスを仕
掛けられてヘロヘロ
な俺の顔を見ながら
先生は笑顔で条件を
言った。


『春までに、大人の
キスが上手になる事
よ』

そう言った紅葉先生
は、今までの可愛い
先生じゃなくて、24
の大人の女性の顔を
していた。


大人のキスの余韻に
ボーッとしながら…
これから先7つ年上
の彼女に主導権を握
られるんだろうなぁ
と俺は考えていた。


ーまぁそれも幸せで
しょう?ねっ先生?



…おしまい…

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