《MUMEI》 ──見上げれば、青い空。 ──耳を澄ませば、風が囁く。 ──波が笑う。 ──いつもより少しだけ、ゆっくりと時間が過ぎていく。 「こーちゃん、あのね‥」 「ん──どーした?」 「──何で誘ってくれたの?」 「『何で』‥?」 「うん。──急にだったから、何でかなって──」 「そーゆー気分になったんだよな、何か──」 「気分‥?」 「ねーかな、そんな時──」 「───────」 私は──‥どうだろう。 よく、分からないけど──‥でも、私にもあると思う。 こーちゃんにあっみたいに。 気付いていないだけで、きっと──。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |