《MUMEI》
浮気の真相
「アルおじさんは、家族想いのいい人だったよ」

「百歩譲って、浮気は認めるとしても

本気は、認められない」


(何か、変な気分だな)


俺よりも、俺の父親を厳と頼が知っていて、かばうなんて。



「アルフレッドが誠実な男だったのも、妻と子を愛したのも事実だ」

「じゃあ、何で」×5


俺以外の全員が声を揃えた。


「アルフレッドが、妻である女性を愛していたのは、来日する前と、エイミーを授かってからで

その間に、祐也の母親を愛した。

しかし、それは浮気ではなく

二股でもなく

その間は


来日時から帰国するまでは、アルフレッドはエイミーの母親とは別れていた。

エイミーの母親は未練があったが、少なくともアルフレッドはそう思っていた。

アルフレッドは、だから、祐也の母親にプロポーズをした。

『必ず両親の許可を得て迎えに行くから』

そう、祐也の母親に告げて、アメリカに帰国した。

しかし、空港で待っていたのは両親と

別れたはずの恋人と

その恋人と自分との間にできた子供だった。

祐也の母親が妊娠中だと知らなかったアルフレッドは、子供の為にエイミーの母親と結婚すると、祐也の母親を裏切った」

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