《MUMEI》 「みーかんっ♪」 「‥ぇ」 「あんまり頼りになんねーかも知んねーけどさ、でも俺は──鈴原 晃は、みかん──お前の味方だから」 「───────」 ──眩しい‥。 ──眩しいよ‥。 「‥ゎ」 頭に、重み。 「安心しな。俺が守ってやっから」 わしゃわしゃと、頭を撫でてくる。 そんな君の優しさが、今はちょっぴり辛い。 ──嬉しいのに。 嬉しいのに、辛いんだ。 ううん‥。 嬉しいから‥辛いんだ。 前へ |次へ |
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