《MUMEI》 ──低く唸る、エンジンの音。 それに負けない位、私の鼓動が煩く脈打つ。 「なぁ──」 「?」 「あんがとな、付き合ってくれて──」 「ううん、私は‥」 「──っし、帰ったら何作っかな──」 「こーちゃん‥?」 「おっ、まだ卵残ってたよな──。それで何か作ってみっか」 「──うん」 ──さり気ない会話。 でも、それが楽しい。 君と話しているから。 ──本当だよ。 本当に、君と話していると楽しいんだ──。 前へ |次へ |
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