《MUMEI》

「日向‥? ひーなーたっ」

「!!っ‥」





那加っ、近い‥。





「何よボケッとして〜」

「スイマセン、つい‥」





何でだろうな‥。





「ねぇ、すっごく星綺麗──」

「ぁぁ、ほんとだ」





星なんて、普段は意識して見る事なかったけど‥。





「──あっ、日向あれっ!」

「?」





那加が、指差した先に。





「──ぁ‥」





天の河──。





「凄いっ、凄い凄い♪」





兎みたいに、ピョンピョン飛び跳ねる那加。





「日向が言ったの当たったね──」

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