《MUMEI》

「まぐれ‥かも知れないけどな」

「そういう事言わないの」





膨れっ面をして、那加が言う。





「それじゃあ信じたあたしはどうなるのよ」

「ぁ‥‥‥悪い‥」

「分かればいいのよ、分かれば」





──何だか那加──最近更に大人っぽくなってきている気がする。





「──日向?」





那加が、こっちを向いた。





「何‥?」

「ぃぇ、ただ‥あんまり綺‥」

「あーお腹空いたっ。後でプリン買って」

「──ハイッ」





照れている那加は、やっぱり可愛い。





「‥いつまで見てるのよ」

「スイマセン‥!!」

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