《MUMEI》 アパートの側に戻って来た。 バイクのスピードが、落ちる。 私は‥少し寂しい気持ちがしていた。 ──こーちゃんから、君から‥離れたくない。 「みかん? 着いたぞ?」 「うん‥」 こーちゃんから離れて、バイクから降りる。 「‥こーちゃん‥」 「?」 「──いい写真沢山撮れて良かったねっ」 「───────」 こーちゃんは、マジマジと私を見つめて‥それから、笑った。 「おうっ、あんがとな♪」 バイクを駐車場に停めて戻って来ると、私を促した。 「すぐ晩飯作るからなっ」 前へ |次へ |
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