《MUMEI》

「みかーん、こっち来ていーぞ?」

「‥ぇ‥」




私は、キョトンとするばかり。





「邪魔じゃ‥ない‥?」

「何でお前が邪魔になんだ?」

「‥‥‥‥‥‥‥」

「来いよ、ほら」





手招きされて、こーちゃんの隣りに座った。





‥でも、隣りにいるはずなのに‥どうしてか遠く感じてしまう。





君は、確かに私の隣りにいるのに。





なのに、君の心は‥ずっと離れた所にある‥。





どうしたら──気付いてもらえるんだろう。





‥分からない。





分からないよ‥‥‥。

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