《MUMEI》 「‥‥‥?」 売店に行っていた、ほんの数分の間だった。 那加に‥異変が起きていた。 「那加‥‥‥どうした‥?」 「──!っ‥」 ‥ひどく怯えている。 「‥っ‥‥‥」 「那‥‥‥、!?」 ‥抱き付いてきた。 何か言おうとしているみたいなんだけど‥‥‥声にならないらしい。 「──さっき‥患者さんが病室を間違えたらしいの‥」 「ぇ」 説明してくれたのは、佳代子さんだった。 「いきなり知らない人に出くわしてビックリしたのね‥」 「‥‥‥そうだったんだ‥」 俺が‥もうちょっと早く戻って来ていたら良かったのに。 前へ |次へ |
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