《MUMEI》
しろ
夢から目覚めて、夢と気付いた。
もう起きなくちゃ。
ふと、鏡を見てぞっとした。
寝起きだからなのか。
夢のせいなのか。
自分でも驚くほど、しろい顔。
蒼白というのが正しい。
あきらかに貧血。
その原因はわかっている。
わかっているからこそ、わかりたくない。
ゆらゆら、ゆらゆら、揺れる足元。
もっとしろくなったら、雪と一緒に溶けていいですか?
前へ
|
次へ
作品目次へ
ケータイ小説検索へ
新規作家登録へ
便利サイト検索へ
携帯小説の
(C)無銘文庫