《MUMEI》

まさかまた隠れてたり、とか‥?





「那加ー、デザート買って来たぞー?」

「デザートっ? 何何っ?」





カーテンの陰から、那加が飛び出して来た。





「ねっ、何買ったの?」

「これ──」





差し出すと。





「わぁっ♪」





那加は、凄く嬉しそうな顔をした。





「ありがと日向っ♪」

「ぁぁ‥」





大丈夫だといいけど‥。





──大丈夫だよな?





アイスが大丈夫なんだから。

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