《MUMEI》

──ひとまず、佳代子さんに相談してみる事にした。





「お祭‥?」

「はい。近付いてみるだけでいいんです‥那加が行きたがってて‥。でも‥まだ、不安みたいで‥」

「──いいかも」

「そう‥ですか?」

「リハビリになるかも知れないし──。戸田先生に掛け合ってみるわ」

「はい──ありがとうございます」





許可、降りるといいな。





「──何て言ってた‥?」

「戸田先生に掛け合ってくれるって」

「そっか」





──ちょっと嬉しそうだ。





「さーてとっ」





いきなり、座っていたベッドから立ち上がった。

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