《MUMEI》

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−−−それを目の当たりにして、



胸がムカついた、ものすごく。





……………あっそう。



余裕で話、出来るじゃん。



なーにが、『勇気を出して』だよ!!





「……マジうっぜーなッ!」


バカにしたように、フン!と鼻を鳴らすと、アイコがうんざりしたように、「なんなの〜??」と呻いた。

俺はアイコを無視して、ズカズカと歩調を早くした。





−−−昼休みに、


廊下で牛乳を飲みながら、窓の外をぼんやり眺めていると、

これまたウザいことに、大介がニヤニヤしながら俺のところへやって来た。


「今日、イラついてるんだって??」


「アイコがぼやいてたぞー!」と付け足す。俺は大介を睨み、ほっとけ!!と声を荒げた。

大介は愉快そうに笑う。


「どーした??図書室のひととこじれたか??」


懲りもせず、からかってくる大介にムッとする。


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