《MUMEI》

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俺は、自然と足を止めた。アイコも俺に合わせて立ち止まる。

ジャージを着た女子生徒は持っていたタオルで中村の顔を流れる汗を、かいがいしく拭き取ってあげていた。

中村は照れたのか、はにかんでほほ笑みながら、その彼女の頭を軽く小突く。

彼女も明るい笑顔を彼に向けた。



二人をおおう、その空気が、


二人が浮かべる、その表情が、



彼らの心や、もしかしたら身体の、『強い繋がり』を物語っている気がした。





………あの二人、



どういうことだ??





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