《MUMEI》

「ごめんなさい。」
樹は自然と謝罪の言葉を発する。


「謝るくらいなら、死ねば?」


「それは出来ない」
樹にはまだ置いていけない人達がいる。


アラタはセータを乱暴に引っ張った。セータを引きずりそのまま出入口へ行く。





「待ってくれ、
全て、知っていたのか!

父さん……


いや、俺が大塚幸太郎の息子だったこと。」



「だったらどうした」
アラタは左側に首をずらした。樹からは包帯で半分隠れたいる横顔が映っいる。

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